杉赤身材で最高の庭時間を。

杉赤身材でつくる最高の庭時間。

「お家の外にも、家族みんなが自然と集まる、心地よい空間があったら…」そう思ったことはありませんか?

ウッドデッキや濡れ縁は、リビングの延長としてくつろいだり、友人と賑やかに過ごしたり、暮らしに彩りと豊かさを与えてくれる特別な場所です。

なかでも、日本の気候で育った「杉の赤身材」は、その美しさと優れた耐久性から、近年ますます注目を集めています。この記事では、杉の赤身材が持つ本当の魅力から、ウッドデッキ・濡れ縁の具体的な活用法、そして長く愛用するためのメンテナンスのコツまで、専門的な視点から分かりやすく解説します。

あなたのアウトドアライフを格上げするヒントが、きっと見つかるはずです。


1|なぜ選ばれる?杉赤身材の魅力

杉の木は、中心部の赤い「赤身材(あかみざい)」と、その外側の白い「白太(しらた)」に分かれます。ウッドデッキのような屋外で使う木材として、私たちが特におすすめするのが、この「赤身材」です。その理由を紐解いていきましょう。

天然の防腐・防虫効果

赤身材は、樹脂成分を豊富に含んでいるため、水や湿気に強く、腐りにくいという大きな特長があります。これにより、薬剤を多用しなくてもシロアリやカビの被害を受けにくく、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心です。古くから神社仏閣の土台や柱に使われてきた歴史が、その耐久性の何よりの証明と言えるでしょう。

素足に心地よい、やわらかな質感

硬質な海外の木材(ハードウッド)と比べ、杉は比較的やわらかく、弾力性があります。夏は熱くなりにくく、冬は冷たすぎないため、一年を通して素足で歩きたくなるような優しい肌触りが魅力です。

五感を満たす、美しい木目と香り

赤身材ならではの温かみのある色合いと、まっすぐに流れる美しい木目は、どんな風景にも自然と溶け込み、空間に上質さと落ち着きを与えます。また、杉特有の心地よい香りは、森林浴をしているかのようなリラックス効果をもたらし、視覚だけでなく嗅覚からも私たちを癒やしてくれます。

 

2|ウッドデッキ活用アイデア7選

ウッドデッキは、まさに「屋外のリビング」。アイデア次第で、あなたの暮らしの可能性を無限に広げてくれます。

おうちカフェ&セカンドリビング:景色の良い場所にテーブルと椅子を置けば、そこはもう特等席。休日のブランチや午後のティータイムが、特別なひとときに変わります。

週末はBBQレストラン:家族や友人を招いて、青空の下で楽しむバーベキューは格別です。煙や匂いを気にせず、気軽にホームパーティーを開けます。

子どものための冒険の庭:夏はビニールプールで水遊び、気候の良い日はハンモックでお昼寝。子どもたちがのびのびと遊べる、安全な遊び場になります。

趣味を楽しむプライベート空間:プランターで家庭菜園やガーデニングを楽しんだり、ヨガマットを敷いて朝ヨガをしたり。誰にも邪魔されない、自分だけの時間を満喫できます。

夜空のシアター&バー:ポータブルプロジェクターで壁に映画を映したり、ランタンの灯りの下でゆっくりお酒を楽しんだり。夜のアウトドア空間は、ロマンチックな雰囲気に包まれます。

ペットと過ごす快適スペース:デッキは、ワンちゃんの日向ぼっこや遊び場にも最適。室内と気軽に行き来できるので、ペットとの時間もより豊かになります。

季節のイベントステージ:ひな祭りや七夕、クリスマスなど、季節の飾り付けをすれば、デッキがイベントを盛り上げる特別なステージに早変わりします。

 

3|濡れ縁で四季とつながる暮らし

「濡れ縁」は、単なる和風建築の要素ではありません。内と外をゆるやかにつなぎ、自然を暮らしに取り込む、日本の住まいの知恵です。

腰かけて、ひと休みする場所

室内から素足のままふらりと出て、ちょっと腰かける。それだけで、心地よい風を感じ、庭の緑を眺めることができます。湯上がりの夕涼みや、朝のコーヒータイムに最適な、最高の特等席です。

ご近所さんとのコミュニケーションの場

昔ながらの縁側のように、濡れ縁は人と人とをつなぐコミュニケーションスペースにもなります。通りかかったご近所さんと、自然な会話が生まれるかもしれません。

モダンな住まいにも調和するデザイン

伝統的なイメージの強い濡れ縁ですが、杉の赤身材でつくるシンプルなデザインは、現代的なモダン住宅にも美しく調和します。リビングの掃き出し窓からフラットにつなげれば、空間に広がりと奥行きが生まれます。

四季の移ろいを肌で感じる

春は舞い落ちる桜を眺め、夏は打ち水をして涼をとり、秋は月を愛でる。冬はあたたかな日差しを浴びながら雪景色を楽しむ。濡れ縁は、日本の美しい四季をもっとも身近に感じられる場所なのです。

 

4|10年後も美しく保つメンテ術

天然木ならではの風合いを長く楽しむためには、少しだけ手間をかけてあげることが大切です。ポイントさえ押さえれば、ご自身でのメンテナンスも十分に可能です。

基本のメンテナンス(年に1~2回が目安)

洗浄:まずはデッキブラシと水で、表面のホコリや土汚れを洗い流します。頑固な汚れやカビには、専用のクリーナーを使うと効果的です。

乾燥:塗装の前に、木材を丸1日以上しっかりと乾燥させることが重要です。天気の良い日を選んで作業しましょう。

塗装:木材保護塗料(オイルステインなど、浸透性のタイプがおすすめ)を、刷毛やコテバケで木目に沿って塗っていきます。塗りすぎるとムラの原因になるので、薄く伸ばすのがコツです。

【ポイント】経年変化も「味」になる

もしメンテナンスをする時間がなければ、塗装をせずに自然な変化に任せるという選択肢もあります。杉の赤身材は、紫外線に当たると、やがて美しいシルバーグレーに変化していきます。この渋い色合いを「経年美」として楽しむのも、天然木ならではの付き合い方です。ただし、耐久性をより高めるためには、定期的な塗装をおすすめします。

 

5|最高の時間を暮らしに

杉の赤身材でつくるウッドデッキや濡れ縁は、単なる便利なスペースではありません。それは、家族の笑顔が集まり、季節の移ろいを感じ、日々の暮らしを心から豊かにしてくれる「第二のリビング」です。

優れた耐久性と、日本の風土に合ったやさしい質感。そして、五感を癒やす美しい木目と香り。適切なメンテナンスを加えれば、その価値は年月と共にさらに深まっていきます。

さあ、あなたも杉の赤身材という最高の素材で、理想のアウトドアライフを実現しませんか? 家の外に広がる新しい空間が、きっとあなたの毎日に、かけがえのない時間をもたらしてくれるはずです。

akitsu・秋津

美は、日々の営みの中に。

0コメント

  • 1000 / 1000