五感建築

あなたが最後に、心の底から「心地よい」と感じたのはいつだったでしょうか。慌ただしい毎日の中で、私たちはつい自分自身の感覚を後回しにしがちですが、暮らしの中には、五感を呼び覚ます瞬間が静かに息づいています。雨上がりの澄んだ土と緑の香り、窓辺の光が壁に描く刻一刻と表情を変える影、マグカップを包む両手にじんわりと伝わる確かな温もり、そして、ふと聞こえてくる鳥の声に心がふっと軽くなる感覚。それらは誰かに見せるためのものではなく、あなた自身の内側にある、かけがえのない豊かさの源です。

私の「五感建築」は、こうした名もない感動を暮らしの中心に据えることから始まります。それはただ立派な家を建てることとは少し違い、対話を通して、住まう人自身もまだ気づいていない「心地よさ」の輪郭を丁寧に見つけ出し、形にしていくプロセスです。朝の光はどこから差し込むのが一番美しいか、風はどこを通り抜けると心地よいか、肌に触れる素材はどんな質感が心を安らげるか。一つひとつの要素を吟味し、感覚が自然に開かれていくような、静かで誠実な「器」を仕立てていきます。

そこでは、静かな庭を眺めながら香り高い一杯をゆっくりと味わう午後や、季節の恵みを盛り付けた器が並ぶ心づくしの食卓、揺れる炎を囲みながら大切な人と語り合う静かな夜といった時間が流れます。空間が五感に優しく寄り添うとき、何気ない日常は忘れがたい風景として人生に刻まれていくのです。家とは、生きるための「背景」であり、人生を支える「舞台」なのだと思います。声高に主張することなく、ただそこに在ることで住まう人を静かに肯定し、安らぎと力を与え続ける。どんな時代であっても、いつでも「本当の自分」に還れる場所。そんな一人ひとりの人生の拠り所となる空間を、あなたと共に築き上げていくこと。それが、私の「五感建築」が目指す、誠実な答えなのです。

建築士 荒木田 昭 (あらきだ あきら)

1973年生まれ。国際理工専門学校卒業後、住宅会社および実家の木材商にて、住まいづくりの基礎を実務を通じて学ぶ。2005年に設計事務所を設立。以来、「光や風、風景を暮らしの中へ。自然と響き合う設計で、永く愛される住まいを。」を理念に、建築士としての活動を続けている。素材の声に耳を澄ませ、心地よさを追求した住まいづくりは高く評価され、2024年には日本エコハウス大賞を受賞。

社名のルーツ

夕暮れどき、空をすいすいと飛ぶトンボを見ていると、心がすーっと穏やかになります。静かな時間の流れの中に、確かな生命力を感じて、なんだか懐かしい気持ちになるのです。昔、トンボは「秋津(あきつ)」と呼ばれ、豊かな実りの象徴とされていました。人と自然がもっと身近だった、あの頃のような穏やかな暮らし。そんな社会への憧れが、私の根底にはあります。私がつくる住まいが、そんな豊かな時間の一部になれたらと願っています。庭先をトンボが舞い、子どもたちの笑い声が聞こえる。そんな暮らしを未来へつないでいくこと。それが、私の考える本当の豊かさです。

会社概要

屋  号 akitsu・秋津(旧:トンボハウス)

商  号 有限会社 蜻蛉住宅設計事務所

受賞履歴 第8回日本エコハウス大賞

事業内容 木造住宅の設計・施工

設  立 平成17年4月1日(2005年)

免  許 茨城県知事登録 B4806(0704)

     茨城県知事許可(般-07)33240

営業地域 茨城県南東部・千葉県北東部

住  所 茨城県行方市井上1539-2

周辺環境を活かす設計

1. 光と風を最大限に取り込む

家の心地よさは、自然の光と風で大きく変わります。土地の特性を読み解き、どこに窓を設ければ一番明るく、風が通り抜けるかを考え、快適な室内環境をつくります。

2. 窓からの景色を大切にする

窓は、ただの開口部ではなく、外の景色を切り取る額縁です。庭の緑や遠くの山々が美しく見える場所に窓を配置し、日々の暮らしに彩りを加えます。

3. 街並みと調和する外観

家は、街並みをつくる要素の一つです。周囲の環境に馴染みながらも、品格のある佇まいとなるよう、外観や外構のデザインを丁寧に行います。

永く愛される家のデザイン

4. 飽きのこない佇まいを整える

奇抜なデザインではなく、シンプルで落ち着きのある佇まいを大切にしています。時が経つほどに味わいが増し、永く愛着を持って住み続けていただける家を目指します。

5. 基本に忠実な美しい形

建築には、歴史の中で培われてきた美しい「形」の基本があります。流行に左右されず、その土地や暮らしに合ったバランスの良い形を見つけ出し、設計の骨格とします。

6. 心地よさを生むプロポーション

人が「心地よい」と感じる空間には、天井の高さ、部屋の広さ、窓の大きさなどの絶妙なバランス(プロポーション)があります。このバランスを追求し、居心地の良い空間を設計します。

心地よい暮らしをつくる工夫

7. 毎日の動きが楽になる動線

朝の身支度から、料理、洗濯、掃除まで。日々の家事や生活がスムーズに進むよう、ストレスのない動線計画を重視しています。暮らしやすさが、心のゆとりにつながると考えます。

8. 閉じても開いても心地よい空間

一人の時間を静かに過ごす場所と、家族が集う開放的な場所。その両方が大切です。建具の工夫などで、暮らしのシーンに合わせて空間の使い方を変えられる、柔軟な間取りを提案します。

9. 素材の質感にこだわる

無垢の木材や漆喰、石など、本物の素材は手触りが良く、空間に温かみを与えてくれます。見た目だけでなく、五感で心地よさを感じられる素材を厳選して使用します。

住まいの価値を高める視点

10. 家具や照明まで含めて考える

空間は、そこに置かれる家具や照明によって完成します。設計の段階から、お持ちの家具や理想のインテリアを伺い、それらが調和する空間をトータルで計画します。

11. 住宅としての資産価値も考える

良い設計は、住み心地だけでなく、家の資産価値も高めます。快適性、耐久性、そして普遍的なデザイン性を備え、将来にわたって価値が続く家づくりを心がけています。

12. 主役はあくまで「住む人」

ここまで11のこだわりをお話ししましたが、最も大切なのは、そこに住むお客様が自分らしく、快適に暮らせることです。私の設計は、あなたの理想の暮らしを実現するための、最高の舞台でありたいと考えています。

書籍出版

心に寄り添う道しるべ

家づくりの途中で、ふと立ち止まりたくなる瞬間があるかもしれません。そんなとき、そっと寄り添えるようにご用意したのが「20の道しるべ」です。まずは気になる道しるべを、試し読みで少しだけ覗いてみてください。そこに込めたのは、暮らしを深く、静かに育てるための“知恵”。迷いや不安を感じたとき、心を軽くしてくれる一冊がきっと見つかります。どうか、お守りのように手元に置いていただけたら嬉しく思います。

※Kindle Unlimited会員の方は、無料でご覧いただけます。

プロモーション映像

ニュースレター

暮らしを育てる住まいのヒント

家づくりの第一歩を、知性と美意識をもって丁寧に始めてみませんか。 私の無料ニュースレターでは、住まいの哲学や空間を豊かに育てる暮らしのヒントを、建築の視点からお届けします。 ご登録いただいた方には、特典として『家づくりの基本がわかるガイドブック』をプレゼント。 住まいが、あなたらしい物語の舞台となるよう、心を込めてお手伝いします。

シンボルハウス

暮らしに息づく心地よさ

建築士として、そして家族と暮らす一人として。 私が探し続けた“心地よさ”の答えが、この住まいにあります。 自然素材が静かに息づき、光と風がやさしく巡る空間。 内と外がなめらかにつながり、庭の木々が季節を運ぶ。 毎朝の光の入り方、雨音の響き、家族の気配の感じ方。 図面では語りきれない「生きた温もり」が、ここにはあります。 展示場のように整えられた空間ではなく、日々の営みが息づく“暮らしの舞台”を、どうかありのままに感じてください。

建築士の正直な価格

1. 価格の前に、想いを

家づくりという物語に、余計な駆け引きは必要ありません。理想の住まいを想い描く、かけがえのない時間。その中で、次々と現れるオプション選択や追加費用に、心を悩ませてほしくない。それが、建築士である私の偽らざる想いです。私がご提案したいのは、性能、デザイン、そして未来の安心という、これからの暮らしに不可欠だと信じるすべてを、最初から含んだ一つの誠実な価格。それは、価格の話であると同時に、私の家づくりに対する姿勢そのものです。

2. 一つの答え、総額で

総建築費 3,600万円(税込) ※時が育む愛着、未来への安心。そのすべてを含みます。

3. 標準という名の哲学

一般的なハウスメーカーの「標準」と、私が考える「標準」。それは、単なる仕様の違いではなく、ご家族の暮らしに対する考え方の違いだと考えています。

※一般的なハウスメーカーの価格はあくまで目安です。

4. 価値と価格の理由

それは、私が建築士として、設計から素材選び、現場の隅々に至るまで、すべてに目を配り、一貫して責任を持つからです。豪華な住宅展示場の家や大々的な広告に投資する代わりに、そのすべてを、一棟一棟の品質と性能、そしてそれを手にされるご家族への誠実な価格へと注ぎ込んでいます。本質的な価値に、適正な価格を。聡明な選択をされるあなたに、私が誇りを持ってお届けできる住まいです。

5. 次の対話のために

私の家づくりに、共感いただけたなら。より詳しい情報のお届けや、個別のご相談など、あなたのための対話をここから始めさせていただきます。家づくりに関するご質問、資金計画のご相談、あるいは土地探しについて。どんな些細なことでも構いません。まずは、あなたの想いをお聞かせください。

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蜻蛉住宅設計事務所にとって、家づくりとは、お客様の人生観や美意識、そして夢を分かち合う、深くパーソナルな対話のプロセスです。その大切な対話の基盤となる信頼関係を守るため、お客様からお預かりする個人情報を最大限の敬意をもって取り扱うことをお約束いたします。

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お客様からお預かりした情報は、単なるデータではなく、お客様のプライベートな物語の一部であると捉えています。その機密性を守るため、物理的および技術的なセキュリティ対策を徹底し、静謐な環境で厳重に保護・管理いたします。

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お客様からいただいた情報は、世界に一つだけの空間を共に創造するためのコミュニケーション、ご提案、そして建築プロセスを円滑に進める目的にのみ、大切に利用させていただきます。お客様の感性や想いを形にするための、純粋な対話の範囲を超えて利用することはございません。

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お客様のプライバシーは、設計哲学そのものです。ご本人の同意なく、個人情報を第三者に開示することは決してありません。

ただし、建築という総合芸術を実現する上で、信頼できる協力事務所や職人に業務を委託する場合など、正当な理由がある場合に限り、当事務所の理念と守秘義務を共有するパートナーにのみ、必要最小限の情報を提供することがあります。

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